この部分は後ろ身頃より少し段数が少なくなります。後ろ身頃は肩先まで31段編みましたが、前身頃は衿ぐりが先に始まるので、後ろ身頃と同じなのは24段目までとなります。前身頃全体のメモリーシートはこんな感じになります。

ここからは後ろ身頃と同じように、メモリーシートと編み図は部分部分に分けます。
脇下か衿ぐりの手前まで編む
ここで編んでいただく編み図は「3」の部分になります。

(1段目から3段目まで)
1段目


ここは脇下の始まりになります。ここでは「右側で2目減らす」事になります。ここでは、
① 1目表編みして、
② 次の目も表編みして、最初に編んだ目をかぶせます。
③ そして次の目も表編みし、右針に残っている目をかぶせます。
これで右側で2目減った事になります。そして最後まで表編みします。そうすると、この段の手前までの目数は62目でしたので、全部で60目編んだ事になります。
ここでは最初の目を編みましたが、これは脇下部分の角をはっきりさせるためです。3段目から上の部分は袖ぐりを滑らかにするために、目を減らす時には最初の目は編みません。
2段目


① ひっくり返して、1目ウラ編みします。
② 次の目もウラ編みして、最初に編んだ目をかぶせます。
③ そして次の目もウラ編みし、右針に残っている目をかぶせます。
これで(表側から見て)左側でも2目減った事になります。そして最後までウラ編みします。そうすると前の段での目数は60目でしたので、全部で58目編んだ事になります。
3段目


① 最初の目を右針で取って、
② 次の目を表編みします。
③ そして取った目をかぶせます。
これで右側で1目減った事になります。1段目と2段目は脇下の部分なので角をはっきりと出すために1目めを編みましたが、脇下より上の部分ではこのように1目めは編みません。そのまま最後に2目残るまで、ずっと表編みをします。
そして最後の2目が残ったら、その2目をまとめて編む「単純な表編みの2目一度」とします。これでこの段では56目編んだ事になります。
(4段目から24段目まで)

これ以降は後ろ身頃と同じように単純なメリヤス編みの3段目と同じように両側で減らし目をするだけなので、言葉だけでご説明させていただきます。
4段目
ひっくり返して、全てウラ編みします。この段でも56目編む事になります。
5段目
① 最初の目を右針で取って、
② 次の目を表編みします。
③ そして取った目をかぶせます。
これで右側で1目減った事になります。そのまま最後に2目残るまで、ずっと表編みをします。そして最後の2目が残ったら、その2目をまとめて編む「単純な表編みの2目一度」とします。これでこの段では54目編んだ事になります。
6段目
ひっくり返して、全てウラ編みします。この段でも54目編む事になります。
7段目
① 最初の目を右針で取って、
② 次の目を表編みします。
③ そして取った目をかぶせます。
これで右側で1目減った事になります。そのまま最後に2目残るまで、ずっと表編みをします。そして最後の2目が残ったら、その2目をまとめて編む「単純な表編みの2目一度」とします。これでこの段では52目編んだ事になります。
8段目
ひっくり返して、全てウラ編みします。この段でも52目編む事になります。
9段目と10段目
ここからは比較的単純な作業が続きます。9段目は全て単純な表編みとして、全部で52目編みます。10段目は全て単純なウラ編みとして、やはり52目編みます。
11段目
① 最初の目を右針で取って、
② 次の目を表編みします。
③ そして取った目をかぶせます。
これで右側で1目減った事になります。そのまま最後に2目残るまで、ずっと表編みをします。そして最後の2目が残ったら、その2目をまとめて編む「単純な表編みの2目一度」とします。これでこの段では50目編んだ事になります。
12段目から18段目まで
偶数段は全て単純なウラ編み、奇数段は全て単純な表編みとします。12段目から18段目までは、全て50目編む事になります。
19段目
① 最初の目を右針で取って、
② 次の目を表編みします。
③ そして取った目をかぶせます。
これで右側で1目減った事になります。そのまま最後に2目残るまで、ずっと表編みをします。そして最後の2目が残ったら、その2目をまとめて編む「単純な表編みの2目一度」とします。これでこの段では48目編んだ事になります。
20段目から24段目まで
偶数段は全て単純なウラ編み、奇数段は全て単純な表編みとします。20段目から24段目までは、全て48目編む事になります。
ここまで編むと、衿ぐりの初めまで編んだ事になります。