基本的な編み方につきましてはくつ下の時に挙げてありますので、それらをご覧ください。「基本的なくつ下の編み方」の中の「3.基本的な編み方」カテゴリーに、一通りの編み方を挙げております。個別の投稿は以下の通りです。それぞれにリンクを貼っておきます。
くつ下の時の「編み方」の投稿ブログ
「3.編み針と糸」、「4.作り目を作る」、「5.表編み」、「6.ウラ編み」、「7.編み図の見かた」、「8.右側の増やし目」、「9.左側の増やし目」、「10.右側の減らし目」、「11.左側の減らし目」、「12.ウラ編みの左側の減らし目」、「13.ウラ編みの右側の減らし目」、「14.すべり目」、「16.2目ゴム編みと止め方」、「17.糸を替える・伏せ止め・糸しまつ」、「53.つま先に通気口を設けるための透かし編み(掛け目)」
編み物をした事がなく、くつ下ではなくてセーターやベストから始めようと思われる方は、まず一通りこれらの投稿を見ていただき、100円ショップの安い糸で「表編み」と「ウラ編み」の編み方を練習してみていただければと思います。編み物のほとんどの部分は単純な「表編み」と「ウラ編み」になります。
最低限「表編み」と「ウラ編み」さえできれば、後はそれぞれの部分部分でもご説明させていただきますので、「表編み」と「ウラ編み」以外はどんな編み方があるのかをざっと見る程度で練習しなくても大丈夫です。私が始めた時も最初に「表編み」と「ウラ編み」の編み方だけ先生に教わって、その後はすぐに作品を編み始めました。
私が教わった時は最初にいくつかの作品(簡単なマフラーとかハンドウオーマーとかでした)を編んでからくつ下→セーターと進みましたが、いきなりくつ下やセーターから始めても問題ないなと後から思いました。
「編み方」については、いくつか追加のご説明と訂正等があります。
1目ゴム編み
くつ下の時には「2目ゴム編み」を挙げていましたが、セーターの場合には「1目ゴム編み」で編みます。「2目ゴム編み」は表編みとウラ編みをそれぞれ2回ずつ行いましたが、「1目ゴム編み」は表編みとウラ編みをそれぞれ1回ずつとするだけの違いとなります。
最後に止める場合も同じく「2目ゴム編み」で2回ずつ行う作業を1回ずつとするだけの違いですが、この部分は止めを行う時に別途動画でもご説明します。
左側の増やし目
実はくつ下の時にご説明しました「左側での増やし目」は、正しいやり方ではありませんでした。その点につきまして、以下の動画でご説明させていただきます。
左針で右針に残った目の2つ下の目を引き上げただけだと、目の手前側が左下から右上に掛かっている形になります。この目の向きは逆向きになっているので、正しい目の向きに直します。
① 左針の目の右側から右針を入れて、
② その目を左針から外します。
③ 外した目の右側から左針を入れて、
④ その目を左針に戻します。
これで目の向きが正しくなりました。
なぜくつ下の時にはそのままとしたかと言いますと、①左針で引き上げる方が(右針でやるよりも)簡単にできる、②くつ下は針も糸も細いので目の向きが逆でも違いが分からない、という事が理由です。
編み物の本では「右針で目を引き上げる」と書いてあるのですが、私にはこれは非常に難しい作業でした。最初の頃は目を引き上げようとしてそれまで編んだ目が針から落ちてしまった事もありましたので、左針で引き上げる事とした次第です。
また試しに引き上げた目の向きをそのままとしたものと正しく直したものとを編み比べてみたのですが、くつ下なので毛糸も針も細かった事もあり、その違いは全く分かりませんでした。そのため、作業は少ない方が楽という事もあり、くつ下の時のブログではそのままとしておきました。
セーターで増やし目をするのは袖の部分で、その部分はあまり目立たない部分ではありますが、くつ下よりも太い針や糸を使いますので、訂正とさせていただきます。
マーカーを使った掛け目
くつ下に通気口を設ける際に、「普通の」掛け目をご説明させていただきました。それは糸を右針に掛けるやり方でしたが、動画にあります通りマーカーを使うやり方もあります。
この掛け目は肩の部分を編む時に使います。肩の部分を編む時には「引き返し編み」という編み方をします。これは棒針編みで段の途中で編むのをやめて折り返し、編み進める方向を変える事で編み地に段差やカーブを付ける編み方です。
途中で折り返すので、左右の針には常に目が残る事になります。編み図で見れば段ごとにそれぞれ残った目の数は分かりますが、編んでいる時には全ての目が同じ針に残ってしまうので、その「段ごとの目数の違い」は全く分かりません。
編み物の本ではマーカーを使わない普通の掛け目で説明していますが、この方法だと掛け目をした分、針に掛かった目の数が増えてしまうので私には非常に分かりにくかった上に、混乱して途中で編む目数がムチャクチャになってしまう事がありました。
私の場合は教室で先生に修復していただいて最後まで編み上げましたが、ゼロから独力で編む場合には非常にリスクが高いと思います。特に肩の部分は身頃の最後の部分なので、ここでダメになってしまうとそれまでの苦労が全て水の泡となってしまいます。
今の時点で言葉だけで説明しても良く分からないと思いますが、肩の部分を編んでいただければ私の言っている事が分かっていただけると思います。
この部分の説明は、動画だけでなく編み図等も使って1段1段分かりやすいように説明させていただきますが、その際には針に残る目の数も示させていただきます。この時にマーカーを使った掛け目であれば、針に残った目の数と編み図にある目の数が一致しますので、途中で混乱する事はなくなると思います。