
私の母の本籍地は愛知県稲沢市で、数年ぶりでお墓参りのために行った時に、親戚の家で出してくれました。子供の頃は野菜の煮物とかお浸しとかはあまり好きではありませんでしたが、なぜかこの「ささげ」のお浸しは好きで、子供の頃からバクバク食べていました。久しぶりのいなかの味を堪能しました。
見た目は写真の通り細いインゲン豆風で、細い分、インゲン豆よりも少し硬めの食感です。お浸しにするので切ってありますが、切る前のさやはインゲン豆のさやより非常に長くなっています。
東京では見た事ないなあと思って調べてみたら、元はアフリカ産のササゲの一種で、中国を経て古代に日本に伝わった野菜のようです。日本伝統野菜推進協会によると、栽培が始まったのは大正時代(1912~1926年)とされていますが、本格的に普及したのは戦後の1945年(昭和20年)以降だとの事です。
主に愛知県の稲沢市や愛西市などの尾張地方の西部で作られているとの事でした。その他岐阜県や沖縄県などでも作られているようです。さやに16個の豆が入っていることから、「十六ささげ」と呼ばれるようになったという説もあるようです。夏の野菜で、お盆に供える習慣があるようです。
親戚に聞いたら、スーパーで普通に売っているけど、常に売っているという訳ではないとの事でした。尾張地域では一般的な野菜なので、「東京では手に入らない」と言ったら逆に驚いていました。いなかでは必ずしょう油味のお浸しで出てくるのでお浸しでしか食べた事がなかったのですが、調べてみると煮物や炒め物でも食べられるようです。
ささげはさやの長さが30cm~50cmになったら収穫するようです。生育には手間がかかって希少なので、あまり地域外には流通しないとの事でした。いなかでは家庭菜園でささげを含めて色々な野菜を育てていて「東京に送ってあげるよ」と言ってくれたので、送ってもらえるのを楽しみにしています。