くつ下の時にも触れましたが、ここで改めてゲージについて触れさせていただきます。セーター等の着るものの場合にはくつ下と違って全体のサイズが大きくなりますので、ゲージは非常に重要になります。

一般的なゲージの取り方

 一般的には「縦横15cm四方となるように編み、(軽くスチームアイロンを当てて目・段を揃え、定規を当てて)中心部分の10cm四方に何目・何段あるかを数える」とされています。

 しかしながら、編んだゲージの目や段は必ずしも綺麗な一直線とはならず、正確に目数や段数が数えられなくてうまくゲージが取れない事もあるかと思います(私は未だにそうです)。

 私は先生から違ったやり方でのゲージの取り方を教えていただき、それ以降はそのやり方でゲージを取っています。これもくつ下の時に触れましたが、改めてその方法をご紹介させていただきます。

先生から教わったゲージの取り方

 まず12~13cm四方になるようにゲージを編みます。そして周囲をピン止めしてスチームを当ててしばらく置いておき、形状を落ち着かせます。そしてそのまま端から端までの縦横の寸法計ります。このブログでの例となっているセーターのゲージは、8mmの太さの針で編んで15目×20段で、それぞれの長さは14.0cn×14.7cmとなっています。

 「目のゲージ」については、目数をその長さで割って10を掛けます。この場合は「15目÷14.0cm×1010.7」となります。

 「段のゲージ」については、段数をその長さで割って10を掛けます。この場合は「20段÷14.7cm×1013.6」となります。

 これを表すとこのようになります。L字の中は、針の太さを表します。これで「8mm針のゲージが10.7のゲージが13.6」という事になります。製図する時に、デザインノートや編み図の端にこれを書いておくと便利です。

 そしてそのゲージベースで袖ぐりが始まるところまで編み、そこで改めて身幅と袖ぐりの高さを計り、当初のゲージベースでの高さと異なっていた場合には、改めてそこまでの高さと段数に基づいてゲージを計算し直します。これが先生に教えていただいたゲージの取り方です。

 どうも目の幅(身幅)は概ね当初のゲージ通りの幅となるようですが、段の高さについては異なる場合が多いようです。私の場合は特にそうなります。冒頭でご紹介しましたセーターも、全て当初のゲージ通りに編んで着てみたら裾が短かったため、先生に相談して裾の1目ゴム編み部分をほどいてからメリヤス編み部分を編み足して事後的に修正しました。

 先生にお聞きしても「ゲージ通りに編むのはとても難しい」との事です。これは手編みの場合だけなく、機械編みの場合でもそうだとの事でした。機械編みは手編みより影響がなさそうに思われますが、機械にセットする際の毛糸のテンションや機械を動かす時の力加減等で、ゲージは当初の通りにならない事があるようです。機械編みもされる教室の他の生徒さんも、「そうそう!」と同意されていました。

 どうもゲージを編む時と本番を編む時とでは、編む力加減が変わってしまう事が多いようです。先生ですら袖ぐりまで編んでからゲージを取り直して編み図を修正される事があるとの事でした。

 このセーターのゲージを取る時も慎重に編みましたし、本番でも同じように慎重に編んだのですが、それでも裾の長さは当初の予定通りにはなりませんでした。

 ゲージを取る時には概ね15~25目×15~25段程度しか編みませんが、本番ではもっと多い目数・段数を編む事になります。その時々で編む力加減が変わったとしても、数多い目数や段数の方が(ゲージを取る時よりは)力加減が平準化される事になるんだと思います。とするとより平準化されたところで改めてゲージを計算し直して修正するというやり方は、非常に理にかなったやり方だなと思いました。

 「本番でもゲージ通りに編む」のが正しいやり方のようですが、これは少なくとも私には無理だなと思っております。ですので今編んでいるものは、袖ぐりが始まるまで編んだら改めてゲージを取り直して、そのゲージで袖ぐりから先や袖の編み図を描き直そうと思っております。

 当初のゲージに従って編み上げても、思っていたサイズとならなければ着る気にはなりません。教科書通りのやり方に拘るとかえってストレスが溜まると思いますので、私は途中で確認してから必要に応じてゲージを修正するやり方で通そうと思っております。ご参考まで。

投稿者

スズキ タロウ

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