これまでは袖ぐり・袖山カーブ・衿ぐりといった曲線部分をどのように編み図に落としていくかについてご説明させていただきましたが、ここからは肩下がりや袖口から袖ぐりにかけてのように「直線的に目数が増減していく部分」をどのように編み図に落としていくかについてご説明させていただきます。
下の段から見ると、肩下がりは上の段に向かって規則的に目数が減っていきます。また袖口から袖ぐりにかけては、規則的に目数が増えていきます。
曲線部分はやや幾何学的なやり方でしたが、直線部分は算数的に計算にてどのように目を増減させていくかを算出するというやり方になります。
この計算方法を「平均計算」と言いますが、編み物の場合には目数や段数は全て整数となるため、少し独特な計算方法となります。この計算方法は「植木算」の考え方に基づくものなので、まずは植木算についてご説明させていただきます。
植木算は小学校の中学年ぐらいで習うようですが、私は習った記憶がありません。そのため先生から「植木算」と伺って、泥縄式にネットで色々調べました(苦笑)。
植木算
植木算とは、ある場所に木を同じ間隔で植えていく時に、必要な木の本数や、植える間隔の長さを求める計算方法になります。編み物で編み図を作る時には、この植木算の考え方を応用する事になります。
例えば下の図のように、「10mの直線の上に、両側を空けて3本の木を等間隔に植えるとすると、その間隔の幅は何mになるか?」という問題が植木算の例になります。

この場合は両側を空けるため、間隔の数は「木の数プラス1」となるため、3(本)+1=4という事になり、10mを4(間隔)で割る事になります。従って間隔の幅は「10m÷4=2.5m」となって「2.5m」という事になります。

そしてこの場合の答は、上の図のように「木を植えない2.5m幅のブロックが1つと、木を植えた2.5m幅のブロックが3つ」というように解釈する事ができます。なおこの場合の考え方として、何も植えないブロックが最後のパターンと最初のパターンとの2種類となります。
編み物で肩下がり部分や袖下部分のように直線的に(見えるように)編む時には、この植木算の考え方を応用する事になります。具体的にどのように応用するのかは、次回以降の投稿でご説明させていただきます。