これまでは自作のグラフノートを使って編み図を作りました。ただこれは私が個人的にやっている簡易なやり方です。正式なやり方も先生からチョコっと教えていただいたので、そちらもご紹介させていただきます。ただちゃんと教わったわけではありませんので、多分に私個人の憶測が含まれる事はご容赦ください。
正式にはまず自分サイズの図面(正式には「ボディ原図」と言うようです)を(1/4スケールの)デザインノートで作り、それを基に(1/4スケールの)デザイン図を作ります。そして(多分)縦100cm×横70cmの方眼紙(日本ヴォーグ社から1枚税込み110円で販売されています)に実寸でデザイン図を書き込みます。
それから袖ぐりや衿ぐりや袖山カーブ等は、それぞれ実寸大の(部分的な)図面を実物大の方眼紙に落とし込み、ゲージメジャーを使ってゲージを実物大の方眼紙に落とし込み、編み図を描いていく、というのが正式なやり方のようです。
肩下がりや袖の直線的な部分は、それぞれ実寸大の図面を実物大の方眼紙に落とし込み、ゲージメジャーを使ってゲージを実物大の方眼紙に落とし込んでから編み図を描いていくのだと思います(ここは先生から教わっていないので、私の個人的な憶測です)。
最終的には編み上がったものをその実寸図にあてて編み上がりが正しくできている事を確認したり、実寸図にピン止めしてスチームをあてて完成させるというのが正式な手順のようです。
どのようにゲージメジャーを使うのかを含め、袖ぐり部分を例に正式なやり方をご紹介させていただきます。
実寸で袖ぐりの部分の、部分的な編み図を作る
① 縦23.5cm、横7cmの線を方眼紙に描きます。

② 袖ぐりのカーブを描き込みます。

③ 目の部分に、ゲージメジャーでゲージを落とし込みます。
このセーターの目のゲージは10.7なので、「11」としてゲージを落とし込みます。ゲージメジャーの一番小さいゲージは12なので、22のゲージを使います(2マスを1マスとすれば、11のゲージとなります)。

④ 各マスを縦に伸ばして、目の部分のゲージ線を引きます。

⑤ 段の部分に、ゲージメジャーでゲージを落とし込みます。

⑥ 各マスを横に伸ばして、段のゲージ線を引きます。
これで横「11ゲージ」、縦「14ゲージ」のマス目ができました。

⑦ カーブに食い込まないように、段を付けて袖ぐり部分の編み図を完成させます。

袖ぐりの計算上でのゲージは7目×32段ですが、このようにゲージメジャーを使って作成すると8目×33段となります。これは計算上では目10.7×段13.6に基づく目と段の算出であるのに対し、ゲージメジャーを使った場合は目11×段14である事によるズレという事になります。
簡易版と正式版との違い
これは現在私が編んでいるものの袖部分を、簡易版(向かって左側―自作のグラフノートベース)と正式版(向かって右側―方眼紙+ゲージメジャーベース)で作り比べたものです。袖にもダボっと感を出そうと思って、敢えて袖先に少ない段数をもってきております。

編み図にした時のゲージが違ってしまう事によって袖部分の長さや袖山カーブ部分の高さが変わったりしますが、全体的にはそれほど大きな違いにはなっていないかなと思います。
商品を作成したりするような場合であれば正式な方法以外は認められないと思いますが、個人的に編む分であれば自作のグラフノートで簡易にやっても概ね問題はないかなというのが実感です。