ブログの中で何度か「途中でゲージを取り直す」事について投稿しましたが、改めて先生に具体的にどのように取り直すのかを教えていただきましたので、それについて投稿させていただきます。
「極暖最強シリーズ3号」としてカーディガンを編んでいる時に、後ろ身頃の袖ぐりが始まるところまで編んだところでどうも当初のゲージと違うなあと思ったので、その状態で先生に見ていただいて教えていただきました。途中でゲージを取り直す時には、以下の順で行います。
①片側のピン打ち
まず最後に編んだ段の目を2~3本の棒針に移してしっかりと身幅を広げられるようにします(ここでは2本に分けました)。そして編み地を(大き目な)アイロンマットに平らにおいて、片側にまち針でしっかり細かくピン打ちをします。

②逆側のピン打ち
そして当初の身幅の寸法にしっかり広げて、逆側にもしっかり細かくピン打ちをして固定します。
編み地には閉じシロがそれぞれ1目ずつ左右に取ってありますので、身幅の寸法を測る時には左右の端の目は除いて測ります。ちなみにこの3号のデザイン図上の身幅は56cmです。両側にピン打ちする際には、身幅がキッチリ56cmとなるように広げます。

③スチームをかける
スチームアイロンを用意して、1~2cmぐらい浮かせた状態で全体にたっぷりスチームをかけ、そのまましばらく(30分~1時間ぐらい)置いておきます。
④ピンを外して身幅(横ゲージ)を測る
生地が落ち着いたら、ピンを全て外して改めて身幅の寸法を測ります。もし縮んでいなければ横ゲージは当初のゲージと同じだという事が確認できます。もし縮んでいればここで横ゲージを改めて取り直します。
しかしながらデザインによってはそのままにするというのもアリかなと思っております。この点につきましては後述します。

⑤縦ゲージを測る
次に縦ゲージを測ります。横ゲージと同じように、もし当初の寸法通りであれば問題ありませんし、当初の寸法より短ければここで縦ゲージを改めて取り直します。
ちなみに編み始める前に取ったゲージは、20目×22段で、16.7cm×12.2cmでした。従って当初のゲージは、以下の通りでした。

20目÷16.7cm×10=11.98≒12.0
22段÷12.2cm×10=18.03≒18.0
スチームを当てた後で縦横それぞれの寸法を測ったところ、身幅は67目(端のシロは除いています)で54.0cm、丈は72段で39.0cmでした。本来はそれぞれ身幅56cm、丈40cmとなるはずだったので、ここでゲージを取り直しました。

67目÷54.0cm×10=12.40≒12.4
72段÷39.0cm×10=18.46≒18.5
なお縦ゲージを測る時は、最後に編んだ段の針の下側からメリヤス編みの初めまでを測るとの事です。


⑥編み図とメモリーシートを描く
取り直したゲージで袖ぐりや肩下がりの部分的な編み図を描き、メモリーシートに落とし込みます。
先生に教えていただいた注意点としては、編み目を2~3本の棒針に分けてまずしっかり身幅を広げられるようにする事、そして全体をしっかりと当初のデザイン図上の身幅に合わせてピン打ちする事でした。
身幅を広げるところを1ヵ所だけにしてしまうと、どうしても自分の都合のいいように広げがちになってしまうため、身幅全体を同じように広げてしっかりスチームをかけて安定させた上で縦の寸法を測らないとダメだとの事です。
そうする理由は、その状態で縦ゲージを測らないと正しい縦ゲージが取れないからとの事です。
ゲージの確認のためのこの作業は意外に時間がかかるので、つい適当にやってしまいがちですが、そうすると編み上がった時に思った通りの身幅や着丈にならなくなってしまいます。結果的に私の2号がそうなってしまいました。
なのでこの時は最後の段を2本の針に分けたり、ピン打ちしたり編み地が落ち着くのをしっかり待ったりして、2時間ちょっと時間をかけました。
先生に教わった通りにやってみましたが、思った以上に身幅って(編んだままの状態だと)縮んでいるんだなと思いました。片側にピン打ちして当初の身幅に広げようとすると、結構引っ張らないとその寸法にはなりませんでした。
そうして測ると、いつも通り身幅の横ゲージは概ね当初のゲージと同じだったのですが、やはり縦ゲージは最初に取ったゲージよりも短くなっていました。
この前に編んだ「極暖最強シリーズ2号」の時よりは違いが大きくはありませんでしたが、どうも私は編み進めると縦ゲージが短くなるようです。
ちなみに3号の当初の横ゲージは69目で56cmで、スチームをかけた後は少し短めにはなってしまいましたが、元々ダブっとしたデザインだった事、身幅も修正するとなると全てほどいて最初からやり直さなければならない事から、修正しないでも良しとしてしまいました(苦笑)。
しかしながら、もし意図しているデザインがピッタリサイズのセーター等の場合には、最初まで戻って編み直した方がいいのかもしれません。
縦ゲージは72段で40cmのはずだったのですが、どうも39cmの感じだったので、縦ゲージは改めて取り直し、新しいゲージに従って74段まで編みました。そしてその上で改めて袖ぐりと肩下がりの編み図を描き直しました。
2号の時は全て当初のゲージ通り編んだら裾が5~6cmぐらい短かったので、結局最後に裾の1目ゴム編み部分を全てほどいてから編み足しました。そのトラウマが残っていたので、先生からは「縦ゲージもだいたいいいんじゃない?」とは言われましたが、ゲージの取り直しの勉強も兼ねて取り直しました。
なお先生からは「気になるなら袖ぐりをある程度編んだところで、改めて縦ゲージを確認してみたら」と言われたので、袖ぐり部分を24~25段編んだところで改めて確認してみました。幸いな事に、改めて取り直したゲージ通りだったので、安心しました(笑)。

ちなみに袖ぐりの途中で確認するために、袖ぐりの1段目の途中でマーカーを付けておくと袖ぐりの始まりが分かりやすいという事です。
この時はマーカーを付け忘れてしまいましたが、次の作品以降は袖ぐりの1段目の真ん中ぐらいにマーカーを付けるのを忘れないようにしようと思っております。
更に先生から教えていただいた事として、セーター等は着ると編み地の重みで若干(縦が)伸びて、洗うと目(横)が縮むとの事です。
自分で編んだセーターを着た個人的な感想としては、縦が伸びるにしても、せいぜい1cm程度かなと思っています。なので、やはり袖ぐりが始まる前に(短い場合には)ゲージを取り直して編み足しておかないとダメかなと思っています。
なお、もし袖ぐりの途中で確認した時に再度ゲージを取り直して修正が必用になったらどうしたら良いかも先生にお聞きしました。
その場合には、「改めて再修正したゲージで全ての編み図を描き直して、その編み図で編む」との事でした。
なぜ編み図を描き直すのかというと、「再度ゲージを取り直す必要があるという事は、既に自分の編み方がそのゲージになっているから」との事でした。
ここで後ろ身頃を編み始める時に、先生からは「取りあえず袖ぐりが始まるまで編んでみてね」と言われた事を思い出しました。これは「袖ぐりまで編んでゲージを確認してから、全体の編み図を作った方が良い」という事だと理解しました。
まとめると、
① 自分サイズの図面を描いてからデザイン図を作る。
② デザイン図に基づいて身幅と袖ぐりまでの目数と段数だけ確認して編む。
③ 袖ぐりが始まる前にゲージを確認して問題なければ、当初のゲージ通りに全ての編み図を描いて編む。
④ ゲージを取り直した場合には、取り直したゲージで後ろ身頃やそれ以外の全ての編み図を描き、それぞれのパーツを編み図に従って編み上げる。
こうすれば何度も編み図を描き直す必要がなくなって効率が良くなるなと思います。
私は実際に編んでみると縦ゲージが短めになりがちなのですが、どうもそうした方は少なくないようです。
縦ゲージだけの修正であれば途中で編み図を直す程度で済みますが、横ゲージが当初ゲージと合わない場合には最初から編み直さなければならなくなって大変だなあと思います。
先生も「(当初の)ゲージ通りに編むのはとても難しい」と言われていますし、先生クラスでそうなら私が途中でゲージを取り直さなければならないのも仕方ないのかなと思っております。